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2023 年度 研究成果報告書

腫瘍微小環境中の免疫抑制性シグナルを変換する新規CAR-T療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 22K15575
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

伊藤 雄介  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 専任講師 (80931807)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
キーワードCAR-T細胞療法 / IL-7 / IL-6
研究成果の概要

キメラ抗原受容体(CAR: Chimeric antigen receptor)導入T細胞療法(CAR-T療法)は主に造血器腫瘍に対して優れた治療効果を示しているが、副作用としてIL-6によるサイトカイン放出症候群が生じる。そこで、IL-6の受容体に恒常的活性化型IL-7受容体の細胞内ドメインを連結させてT細胞に発現させた。これにより、IL-6を捕捉し、かつT細胞の増殖能を長期間維持することが可能となった。

自由記述の分野

腫瘍免疫

研究成果の学術的意義や社会的意義

CAR-T細胞療法は、造血器腫瘍に対して優れた効果を示しているが、多くの固形腫瘍に対しては持続的な効果が得られていない。また、サイトカイン放出症候群といった副作用が懸念されるため、有効性と安全性の両面を高める方策が必要となる。本研究では、サイトカイン放出症候群の引き金となるIL-6を捕捉し、かつT細胞の長期生存に寄与するIL-7のシグナルをT細胞に恒常的に入れる人工サイトカイン受容体を開発した。これを組み込んだCAR-T細胞が長期間にわたり抗腫瘍効果を維持し、かつIL-6の濃度を下げられることを示した。

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公開日: 2025-01-30  

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