球脊髄性筋萎縮症(SBMA)は進行性の遺伝性神経筋疾患である。本研究課題では、in silico解析を活用してSBMAの骨格筋病態の解明を目標とした。GEOで公開されている遺伝子発現解析情報とLibrary of Integrated Network-based Cellular Signatures(LINCS)データベースを用いて、SBMAの病態と負の相関を呈する遺伝子変化をもたらす薬剤およびその作用機序をそれぞれ抽出した。その中からSBMA病態を改善すると期待される薬剤を8つ選定しSBMA筋細胞モデルに投与し、SBMAモデル細胞のviabilityを改善させる薬剤を同定した。
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