研究課題
本研究はヒト髄液中に含まれるαーシヌクレイン凝集を阻害する因子を同定することを目的としている。本研究の推進により生理的な凝集阻害効果の増強という治療開発や、髄液からのパーキンソン病診断法の精度向上が期待される。令和4年度は複数のパーキンソン病患者および対照群の髄液を限外濾過によりフラクショニングし、αーシヌクレイン凝集を阻害するフラクションを同定した。またこのフラクションから質量分析を実施し、凝集阻害因子の候補となるタンパク質の情報を得た。
2: おおむね順調に進展している
当初予定通り複数患者の髄液をフラクショニングし、再現性を確認できた。また質量分析により候補タンパク質群を得ることができた。
今後は候補タンパク質の操作により凝集阻害効果が変動するか等の更なる検討を実施し、凝集阻害因子の同定を目指す。
物品調達後、若干の端数が翌年度分として請求した
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Acta Neuropathologica
巻: 145 ページ: 573~595
10.1007/s00401-023-02555-3