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2023 年度 研究成果報告書

小児期発症の潰瘍性大腸炎における特異的自己抗体・自己抗原の同定と病態解明

研究課題

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研究課題/領域番号 22K15919
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関京都大学

研究代表者

日衛嶋 栄太郎  京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (60773520)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
キーワード小児潰瘍性大腸炎 / 抗インテグリンαvβ6自己抗体 / クローン病 / 診断 / バイオマーカー
研究成果の概要

小児期潰瘍性大腸炎(UC)は、特異的な診断法が存在しないという医療上の問題があり、疾患特異的バイオマーカーの開発が課題であった。我々が多施設より収集した小児UC患者の血清中抗インテグリンαvβ6抗体の(以下抗V6抗体)発現を解析したところ、同抗体は高い感度(94.7%)・特異度(81.3%)で検出されることが明らかとなった。一方で、小児のクローン病(CD)患者の33%で抗V6抗体が陽性であった。抗V6抗体陽性CDはUC様の大腸病変を有するなど、小児CDの臨床像が抗V6抗体陽性と陰性で異なることが示された。

自由記述の分野

小児消化器肝臓病

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、抗V6抗体の測定が小児UCの診断における非侵襲的かつ疾患特異的な検査として有用であることを世界で初めて示し、論文に報告した。また、小児CD患者においては、抗V6抗体の測定が疾患の層別化に寄与する可能性が示唆された。今後の研究により、抗V6抗体の測定を用いた小児UCの病勢評価法が確立されれば、リスクの高い内視鏡検査の回数を減らすことが期待できる。また、小児CDにおいては、同測定による治療反応性の予測や治療の最適化が期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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