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2023 年度 実施状況報告書

食道癌における転写因子Forkhead box F2の発現調節機構と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 22K15975
研究機関大阪公立大学

研究代表者

東森 啓  大阪公立大学, 大学院医学研究科, 病院講師 (10807366)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードFOXF2 / 食道癌 / Wnt/βカテニン / 上皮間葉移行
研究実績の概要

昨年に続き、表在食道癌内視鏡的粘膜下層剥離術後のホルマリン検体および食道癌術後検体を用いてレーザーマイクロダイセクション法に癌近傍正常組織と癌組織でのFOXF2発現を検討した。抽出条件の検討により高品質のRNA抽出が可能であったが、症例数を増やしても、やはり癌近傍正常部と癌部での明らかなFOXF2発現の差は認めなかった。
また食道癌だけでなく膵臓癌超音波内視鏡下穿刺検体や十二指腸癌粘膜下層剥離術後のホルマリン検体を用いてFOXF2蛋白発現が低下傾向であることを確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

食道癌においてはFOXF2はメチル以外のエピジェネテッィクな機構により発現が制御されている可能性が示唆されたため、これら機序解明に時間を要しており、研究全体の進行計画に遅れが生じている。これらの理由から本研究の進捗状況を「やや遅れている」と判断した。

今後の研究の推進方策

エピジェネテッィクな制御機構としてメチル化の他、ヒストン修飾やmiRNAなどが存在する。それぞれの関与の有無やその寄与度を、食道癌細胞株を用いて評価する予定である。
また食道癌に対するFOXF2の機能解析を行う予定である。食道癌細胞株にFOXF2を過剰発現またはノックダウン処理を行うことで、細胞増殖能、浸潤能、アポトーシスあるいは増殖停止反応における本転写因子の役割を検討する。さらには、食道癌においてFOXF2がβカテニン集積や上皮間葉移行に関与するか否かを検討する予定である。

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公開日: 2024-12-25  

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