研究課題/領域番号 |
22K16042
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
村井 一裕 大阪大学, 医学部附属病院, 特任助教(常勤) (50867314)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | B型肝炎 / single RNA sequence / 核酸アナログ製剤 / 肝細胞癌 / プロテオーム解析 |
研究成果の概要 |
初代培養ヒト肝細胞(PHH)でHBV RNA陽性・陰性細胞で発現が異なる遺伝子を5遺伝子を抽出した。C型肝炎ウイルス(HCV)感染ヒト肝細胞キメラマウスの肝組織でHCV感染肝細胞とHCV非肝細胞で発現が変化する遺伝子や肝組織手術検体でHBV患者に認めるクラスターで発現が変化する遺伝子にはこの5遺伝子は含まれていなかった。核酸アナログ製剤内服下のB型慢性肝炎患者の患者血清からエクソソームを抽出し、プロテオーム解析を施行した。肝発癌症例と非肝発癌症例で発現が変化したタンパク質を抽出し、HBV感染PHHでHBV RNA陽性・陰性細胞で発現が変動した5遺伝子と重複する1遺伝子(CLU)を同定した。
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自由記述の分野 |
B型肝炎
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
B型肝炎ウイルス(HBV)は核酸アナログ製剤により血中のHBV DNAは抑制され、肝発癌・線維化進展が抑制されるが一部の症例では肝発癌・線維化進展を認める。B型慢性肝炎症例における肝発癌・線維化進展の機序解明や新規予測マーカーの開発が重要である。本研究ではC型肝炎ウイルス共感染症例に着目して病態進展の機序解明や予測マーカーの発見を目指したが、B型肝炎モデル・C型肝炎モデルで共通した予測マーカーの同定はできなかった。しかしHBV感染初代培養ヒト肝細胞のRNA sequenceとB型慢性肝炎患者血清のプロテオーム解析で共通した候補遺伝子1つを同定し、今後の新規肝癌予測マーカー開発の一助となった。
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