心臓は多量にエネルギーを必要とする臓器であり、ミトコンドリアを多く含む。心不全では異常ミトコンドリアが蓄積しており、それを除去する機構であるマイトファジーが重要であると考えられる。我々は、マイトファジー関連分子としてBcl2-L-13を同定した。本研究において、Bcl2-L-13の活性化を制御するリン酸化が生体において心臓へのストレスに対して重要な働きをしていることが示唆された。さらに、活性化メカニズムを明らかにするためにスクリーニングを進めている。これは、マイトファジー活性を亢進する薬剤の開発につながると考えられ、ミトコンドリアの恒常性維持という新しい概念の心不全治療となる可能性がある。
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