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2023 年度 研究成果報告書

成人慢性腎臓病患者におけるネフロン癆の臨床的特徴と病態生理の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 22K16233
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53040:腎臓内科学関連
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

藤丸 拓也  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (40880547)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
キーワード慢性腎臓病 / 遺伝性腎疾患 / 末期腎不全 / 血液透析 / 腎代替療法 / 遺伝子解析
研究成果の概要

のべ1100名以上が通院する複数の透析病院において、20歳から49歳の間に腎代替療法を開始し、慢性腎臓病の原因となる腎疾患が明らかでない患者90名を対象に、我々が開発した298個の遺伝性腎疾患の原因遺伝子の網羅的解析を行った。その結果、10名(11%)が遺伝性腎疾患と診断された。さらに、これらの患者は 透析導入時に正確な臨床診断がされていなかった。本研究で診断された遺伝性腎疾患の中にはネフロン癆だけでなく、ファブリー病やアルポート症候群など、早期診断および早期治療にて慢性腎臓病の進行を抑えられる疾患も含まれていた。

自由記述の分野

腎臓内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は慢性腎臓病を対象とした網羅的遺伝子解析として本邦で初めての臨床研究である。本研究の結果、本邦における成人慢性腎臓病患者の中に多くの遺伝性腎疾患が、診断されないまま潜在していることが明らかになった。小児と異なり、成人期に慢性腎臓病として発見される遺伝性腎疾患は、臨床診断が難しいことが示唆されており、網羅的な遺伝子解析が有効であることが示された。 また、本研究では早期治療で慢性腎臓病の進行を抑えられる疾患も含まれていた。慢性腎臓病の原疾患が不明な場合、慢性腎臓病が進行する前に、遺伝子解析を行うことで正確な診断と適切な治療ができ、ひいては透析患者の減少につながる可能性が示された。

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公開日: 2025-01-30  

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