沖縄県に好発する頭部血管肉腫およびカポジ肉腫のトランスクリプトームおよびエクソームデータの群間比較解析を通して、特に血管肉腫での免疫微小環境やドライバー変異を網羅的に解析し、多数の新規免疫チェックポイント因子阻害薬の中から最適な治療標的を選択した。 マクロファージの貪食作用を抑制する自然免疫系のチェックポイント因子であるCD47-SIRPα系の遺伝子発現が予後不良群で有意に高い結果を得た。多数の免疫チェックポイント阻害経路の蛋白の、腫瘍組織での発現を免疫組織染色にて確認を続けている。腫瘍ドライバー変異についても血管肉腫とカポジ肉腫の臨床情報との相関を解析中である。
|