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2023 年度 研究成果報告書

慢性GVHDとGVL効果におけるネオ・セルフの同定解析

研究課題

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研究課題/領域番号 22K16309
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関自治医科大学

研究代表者

森田 薫  自治医科大学, 医学部, 助教 (20813223)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
キーワードGVHD / GVL / endothelium
研究成果の概要

慢性GVHDは同種移植後に生じる、全身性の自己免疫疾患様の合併症であるが、組織内でどの細胞が標的にされているかは十分に明らかでない。本研究では、血管内皮細胞が慢性GVHDのバイオマーカーでもある種々のケモカイン・サイトカインを産生することで、免疫細胞を局所に誘導し、活性化することを明らかにした。またこれらの因子を産生するのにはIFN-γが関わっており、ROCK2阻害剤がその制御に有効であった。さらに、血管内皮細胞は同種抗原/HLA class II複合体を膜上に発現するが、白血病細胞の一部からもこの複合体が出現しており、血管内皮細胞はcGVHDだけでなく、GVL効果にも関わることが考えられた。

自由記述の分野

GVHD

研究成果の学術的意義や社会的意義

慢性GVHDは適切なマウスモデルがないこともあり、病態解明が十分に進んでいない。本研究によって、血管内皮細胞が慢性GVHDにおいて重要な役割を果たすことが明らかになったことで、疾患の病態生理学的メカニズムに新たな知見を提供できると考えている。また、IFN-γやROCK2阻害剤が慢性GVHDの制御に関与することが示され、今後、新たな治療戦略の開発につながる可能性がある。

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公開日: 2025-01-30  

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