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2023 年度 研究成果報告書

子宮内膜の胚着床におけるプロスタノイドの働き

研究課題

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研究課題/領域番号 22K16852
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関東京大学

研究代表者

赤枝 俊  東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (10898084)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
キーワード着床不全 / 子宮内膜 / COX2 / プロスタグランジン / エピゲノム修飾 / マウスモデル
研究成果の概要

良好胚胚移植で妊娠しない着床不全は生殖医療の最大の課題である。本研究は、着床の異常をきたす遺伝子改変マウスを用いて解析で着床を調節する機能的因子、特に機能的脂質の解明を行った。研究成果として、子宮のCOX2はPGE2、PGD2を介して胚浸潤を制御していること、着床不全において抑制的エピゲノム修飾であるH3K27me3の標的遺伝子発現上昇や調節因子EZH2の低下が生じており子宮内膜細胞分化と胚浸潤の過程に異常を生じていること、が判明した。着床における子宮内膜の機能的脂質としてのPGE2とPGD2の存在や、EZH2やH3K27me3を介したエピゲノム修飾による着床制御機構が示された。

自由記述の分野

産婦人科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、胚浸潤という現象に焦点をあて、着床における機能的因子、特にプロスタグランジンの同定を行った。着床の異常をきたす遺伝子改変マウスを用いて着床を観察する生体モデルにより着床を調節する機能的因子、機能的脂質が解明された。本研究により着床不全の病態の一端が明らかとなり、子宮内膜の着床能の指標として候補分子を見出すことができた。着床不全の新規診断・治療法確立へ向けた科学的基盤構築に繋がる研究成果といえる。

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公開日: 2025-01-30  

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