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2023 年度 研究成果報告書

難治性骨炎を伴う好酸球性副鼻腔炎に対する新規治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 22K16929
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

津田 武  大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (00778631)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
キーワードMMP-9 / 中鼻甲介 / 好酸球性副鼻腔炎 / RNA-seq
研究成果の概要

好酸球性副鼻腔炎(ECRS)患者由来の中鼻甲介ではIL-4 signaling pathwayの発現が亢進するとともに、線維化に関連するpathwayが亢進していた。線維化に関するpathwayに共通して含まれていた遺伝子としてMMP9があげられ、ECRSの中鼻甲介では蛋白レベルでもMMP-9増加を認めた。鼻腔上皮細胞に対してMMP-9の刺激を行い変動遺伝子について網羅的に解析したところ、刺激によってIL-6およびIL-17 signal pathwayの亢進を認めた。これらを総合してECRSの病態において中鼻甲介がMMP9の産生を介して複合炎症を誘導していると考えられた。

自由記述の分野

免疫、アレルギー

研究成果の学術的意義や社会的意義

好酸球性副鼻腔炎(ECRS)について病態は解明が進みつつあるが、増悪メカニズムについてはまだ不明な点が非常に多い。今回の研究からこれまでに中鼻甲介が浮腫性変化をきたした症例ではより重症度が高く治療後の再発が多いという事象を説明しうるメカニズムとして中鼻甲介のsilent Type2炎症およびMMP-9産生による線維化の亢進と複合炎症の誘導というものが新たに示唆された。このような症例において例えば今後、中鼻甲介に対しても積極的な手術アプローチなどを行うことが重要になると考えられこれによりコントロールが良好になれば患者QOLの改善につながる。

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公開日: 2025-01-30  

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