緑内障は全世界において中途失明原因の上位を占め、今後も患者数の増加が予想されており、その克服は大きな社会的課題である。眼圧下降が最もエビデンスのある治療法であるが、点眼薬や手術による眼圧下降治療に限界があり、眼圧下降によらない新しいアプローチによる緑内障治療の開発が必要である。今回我々は酸化ストレスについて着目した。緑内障において病態の進行に酸化ストレスが関与している事がわかっているが、そのメカニズムについては不明な点が多い。今回、緑内障における酸化ストレスの影響について研究を行い、免疫担当細胞のゲノムの酸化が病態に関与していることを明らかにした。
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