本研究の目的はラットを用いたテクスチャー認知解析を行うことであり、まず粘性嫌悪条件付け試験を用いてラットの粘性認知を明らかにした。テクスチャー受容機構を明らかにするためには粘性だけではなく他のテクスチャー感覚評価およびそれらの相互作用を明らかにする必要があると考えられた。そこでさらに、ラットでの粒子性認知評価法を確立したのちに、粘性付与による粒子性認知の変化を解析したところ、粘性存在下では、粒子性認知が抑制されることが明らかになった。本研究で用いたラットテクスチャー認知評価法を利用することにより、テクスチャー認知メカニズム解明が可能となる。
|