義歯床用材料であるポリメチルメタクリレート(PMMA)に汚染物を塗布し、4種の粒子(寒天粒子S-6、WH-706、グリシン粒子、炭酸カルシウム粒子)による噴射清掃の評価を行った。元素解析から、どの粒子も汚染物は除去できた。算術平均粗さ(Ra)と断面曲線では、グリシン粒子もしくは炭酸カルシウム粒子を用いた噴射清掃後は研磨後PMMAと比較し、Raは増大、断面曲線の波形に変化を認めた。寒天粒子を用いた噴射清掃後では、研磨後PMMAと比較し、Raはほぼ同値で、断面曲線の波形に変化を認めなかった。以上より、寒天粒子を用いた噴射清掃は、義歯床表面を損傷せずに、汚染物が除去できる方法であることが示された。
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