申請者は、小児におけるミュータンスレンサ球菌が検出された割合は過去の報告の約半数ほどであったことを明らかにした。これは、近年の齲蝕罹患者の低下に起因している可能性が示唆された。また、小児のうち、最も低い年齢群である 0-6歳群において CBP 陽性ミュータンスレンサ球菌の分離を認める割合が最大であったことから、乳幼児期におけるCBP陽性ミュータンスレンサ球菌の定着予防が重要である可能性が示された。また、CBP 陽性群は、CBP 陰性群および非検出群と比較してう蝕罹患歯率が高かったことから、CBPがう蝕の病原因子である可能性が示唆された。
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