本研究の目的は,手指運動アシストデバイスを装着した状態での表面筋電図制御プログラムの運動方向判定精度を検証し,その精度を向上させるアルゴリズムを構築することであった。「脳卒中後運動麻痺者に対する手指運動アシストデバイスによる運動機能拡張の実現可能性研究」,「脳卒中運動麻痺者の重症度を自動で判別するためのアルゴリズム構築」を実施した。2つの研究結果から,患者の重症度を自動判別するアルゴリズムが構築でき,そのアルゴリズムを使用することで,脳卒中後運動麻痺者に対して,高い運動方向判定精度の表面筋電図制御プログラムが搭載された手指運動アシストデバイスによる運動機能拡張が実現可能であることが示された。
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