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2023 年度 実施状況報告書

女性アスリートにおける月経異常を起こさない体脂肪量・筋肉量スコアの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K17699
研究機関順天堂大学

研究代表者

奈良岡 佑南  順天堂大学, 大学院医学研究科, 博士研究員 (50828522)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードエネルギー不足 / LEA / LEDs
研究実績の概要

アスリートは身体活動の高さから、エネルギー不足を起こしやすい。エネルギー不足は免疫、内分泌、心血管系、月経機能など多くの生理機能障害を引き起こすため、2014年には国際オリンピック委員会がRelative Energy Deficiency in Sports (REDs)の概念を提唱し、警鐘を鳴らしている。REDsは利用できるエネルギー不足Low energy availability (LEA)が起点となり、女性アスリートでは月経異常や疲労骨折、男性アスリートではテストステロンや骨密度の低下が指摘されている。年度は、女性アスリートのエネルギー不足のレベル、除脂肪体重、および血中バイオマーカーの関連を明らかにし、LEAのスクリーニング法を探索することを目的とした。
16-20歳の女性アスリート34名を対象とした。対象者は測定日に体組成測定、血液検査、アンケート回答、3日分の食事写真の提出を行った。得られたデータからエネルギー摂取量、運動によるエネルギー消費量、利用可能エネルギーを算出した。
対象者のEA(平均値±SD)は30.48±13.37であり、男女合わせて59.8%が国際オリンピック委員会の定めるエネルギー不足の高リスク群(EA<30 kcal/kg/ FFM/day)であった。一方、低リスク群(EA>45 kcal/kg /FFM/day)は9.8%であり、対象者の約90%においてエネルギー不足が見られた。また、EAが30 kcal/kg/ FFM/day未満の高リスク群と30 kcal/kg/ FFM/day以上の低リスク群の2群に分け、体組成及び血中バイオマーカーを比較したところ、女性アスリートでは、高リスク群において甲状腺ホルモン等の値が有意に高かった。今後さらに解析を行い、エネルギー不足の予防法について検討していく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度は予定通りの人数の測定を行うことができ、順調に解析ができている。また、前年度の研究課題について論文を執筆することができた。

今後の研究の推進方策

今後は対象者を50名まで増やし、筋肉量、月経異常、血中マーカーの関連について解析を行い、女性アスリートの月経異常について網羅的に理解を深め、スクリーニング法を検討していく。

次年度使用額が生じた理由

先方の都合により、測定の予定が次年度となったため。次年度以降に予定通り測定を行い、研究を進めていく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] The Impact of 5-Aminolevulinic Acid Supplementation on Redox Balance and Aerobic Capacity2024

    • 著者名/発表者名
      Saga Norio、Hu Ailing、Yamaguchi Takuji、Naraoka Yuna、Kobayashi Hiroyuki
    • 雑誌名

      International Journal of Molecular Sciences

      巻: 25 ページ: 988~988

    • DOI

      10.3390/ijms25020988

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Severity of Menstrual Pain Is Associated with Nutritional Intake and Lifestyle Habits2023

    • 著者名/発表者名
      Naraoka Yuna、Hosokawa Momo、Minato-Inokawa Satomi、Sato Yuichi
    • 雑誌名

      Healthcare

      巻: 11 ページ: 1289~1289

    • DOI

      10.3390/healthcare11091289

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2024-12-25  

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