研究成果の概要 |
本研究では、エポキシ脂肪酸の体内動態を評価した。最初に、食用油中の主要なエポキシ脂肪酸であるcis-9,10-epoxy-C18:0とtrans-9,10-epoxy-C18:0の安定同位体ラベル化物を合成し、これらをマウスに投与後、各種質量分析計にて分析を行った。実験の結果、エポキシ脂肪酸(cis-9,10-epoxy-C18:0とtrans-9,10-epoxy-C18:0)は、オレイン酸と比べ臓器・組織に蓄積しにくいことが判明した。また、エポキシ脂肪酸は、オレイン酸よりもβ酸化されやすいことが明らかとなり、これらの理由から、エポキシ脂肪酸は体内に蓄積されにくいことが示唆された。
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