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2023 年度 研究成果報告書

身体の接触の拡張:皮膚の振動伝搬特性と錯覚現象を利用した振動位置覚制御論の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 22K17926
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
研究機関筑波大学

研究代表者

蜂須 拓  筑波大学, システム情報系, 助教 (20810170)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
キーワード身体接触 / 触覚 / 振動 / 錯覚現象 / 振動伝搬 / ハプティクス / ヒューマンコンピュータインタラクション
研究成果の概要

本課題では,ブレスレット型デバイスを装着した二者の手指による接触を対象に,手首から手指への振動伝搬特性と振動位置覚に関する錯覚現象を解析した.まず,手首に提示された振動の手指にかけての伝搬を加速度センサにより計測し,振動伝搬特性を明らかにした.また,接触相手の伝搬した振動に対する知覚強度を計測し,加速度の二乗平均平方根に対数比例することを明らかにした.次に,従来報告されてきた個人内で生じる振動位置錯覚現象が握手中の二者の手指間で生じるか検証した.その結果,両者の手首への振動刺激の強度比に応じた位置に振動感覚が生じることが確認された.

自由記述の分野

ハプティクス

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的意義は,皮膚の振動伝搬特性と振動位置覚に関する錯覚現象を明らかにし,触覚提示技術の基礎理論を確立した点にある.これにより,従来の触覚研究に新たな知見を提供し,触覚提示技術の発展に寄与する.特に,この二者間の物理的な身体接触に対する触覚提示技術は未開拓領域であり,人の触覚メカニズムの理解を深める重要な成果である.社会的意義としては,本研究成果はエンターテインメントやコミュニケーション技術の分野に応用可能である.例えば,複数名が参加するバーチャルリアリティや発達支援における触覚フィードバックの質を向上させることで印象的な体験を創出し,対人交流の促進に貢献する可能性がある.

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公開日: 2025-01-30  

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