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2023 年度 研究成果報告書

アデノ随伴ウイルスの中和抗体回避能と活性を向上させる三元系複合体の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 22K18193
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分90120:生体材料学関連
研究機関東京工業大学

研究代表者

本田 雄士  東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (90907742)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
キーワードアデノ随伴ウイルス / 自己組織化 / 薬物送達システム / ボロン酸エステル / ポリフェノール / 中和抗体 / 肝毒性 / ナノ複合体
研究成果の概要

アデノ随伴ウイルス (AAV)は、侵襲性が低く搭載遺伝子の長期発現が可能であることから、難治性疾患治療薬として認可され注目されている。しかし、成人の大半はその中和抗体を持っているため患者が限定されること、大量投与による肝毒性が問題になっており、利用が制限されている。本研究では、AAVにタンニン酸(TA)、ボロン酸導入高分子を組み合わせた自己会合型AAV三元系複合体を開発し、動物実験で中和抗体回避と肝毒性低減を達成した。さらに、目的の組織への移行性を向上させるために、標的指向性分子を搭載したAAV3元系複合体を構築したところ、遺伝子導入量が向上することが細胞実験によって実証された。

自由記述の分野

生体材料学、薬物送達学

研究成果の学術的意義や社会的意義

AAVは侵襲性が低く搭載遺伝子の長期発現が可能であることから、難治性疾患治療薬として認可されている一方、その中和抗体の問題によって、頻回投与が出来ない上に、患者が限定されていた。さらに、大量投与による肝毒性が問題になっており、臨床試験がストップする事例が報告されていた。本研究課題はナノテクノロジーを用いて、これらの問題を克服することに成功しており、AAVを用いた遺伝子治療を促進できる可能性を秘めており、学術的意義や社会的意義を十分備えていると言える。

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公開日: 2025-01-30  

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