Enterococcus faecalis T6a1株の培養にBacillus subtilis S4ga株を1%以下(~0.01%)の存在割合で共存させることでT6a1株の活性が向上した。これには少なくとも次の3つの理由があった。1)S4ga株1%共存下では過酸化水素の分解が速くなり、過酸化水素によりT6a1株の細胞損傷が軽減されたこと。2)1%以下のS4ga株が培養液中の溶存酸素を消費し続け、T6a1株の活性維持しやすい無酸素環境を長時間にわたり作りだしたこと。3)T6a1株に「細胞分裂→自己溶解による内容物の溶出→プロテアーゼなどによる溶出物の分解および利用」のサイクルが生じたこと。
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