強力な還元剤であるナトリウムナフタレニドを利用した液層還元法により二酸化チタンなど様々な金属酸化物をナトリウムナフタレニドで処理することで酸素欠陥導入を試みた。TiO2やCeO2などに酸素欠陥が導入でき、それを足場とすることでリン酸基を未処理の酸化物と比較して10倍程度高密度に固定できた。このような材料を触媒として用い、キシロースからフルフラールへの変換反応を行ったところ、通常のリン酸担持酸化チタンよりも高い選択性でフルフラールが得られ、導入したリン酸基量が多い触媒ほど高選択的にフルフラールを合成できることが明らかとなった。
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