• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

マイクロウェルアレイ電極を用いた非対称パルス電場による異なるサイズの細胞の融合

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 22K18952
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分28:ナノマイクロ科学およびその関連分野
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

安川 智之  兵庫県立大学, 理学研究科, 教授 (40361167)

研究分担者 鈴木 雅登  兵庫県立大学, 理学研究科, 准教授 (60574796)
湊元 幹太  三重大学, 工学研究科, 教授 (80362359)
研究期間 (年度) 2022-06-30 – 2024-03-31
キーワード誘電泳動 / 細胞融合 / 電気パルス / ハイブリドーマ
研究成果の概要

本研究では,抗体産生能を有するB細胞と永久増殖能を有するミエローマ細胞のペアアレイ形成,電気パルス融合によるハイブリドーマ作製,アレイ化細胞の抗体産生能の評価および有用細胞の選択的回収の一連の技術開発を行った.ウェルアレイ型の電極デバイスによる正の誘電泳動を用いて異種細胞ペアを迅速に形成し,電場パルスにより異種細胞を融合した.アレイ化細胞から分泌された抗体を細胞表層に捕捉して評価した.高分泌細胞を負の誘電泳動を用いて選択的にウェルから放出させて回収した.これにより,融合効率の向上と限界希釈によるスクリーニングを排除したハイブリドーマ作製法の開発へと展開するための一連の技術が備わった.

自由記述の分野

電気分析化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在,モノクローナル抗体の作出は,免疫化マウスから摘出した脾臓中のB細胞とミエローマ細胞の融合によるハイブリドーマ法に依存している.しかし,抗体産生B細胞の存在率および融合効率は極めて低く,わずかに形成された抗体産生ハイブリドーマを長期間かけてスクリーニングする必要がある.本研究では,ウェルアレイに形成した異種細胞ペアの電気パルス融合と抗体産生細胞の選択的回収を達成し,高効率融合とスクリーニング不要の可能性を示した.将来的に,高効率化は末梢血中のB細胞を対象としたハイブリドーマの作製に直結するため,ヒトへの応用展開による完全ヒト抗体の取得から分子標的治療薬(抗体医薬)開発に貢献できる.

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi