センサー感度は「ナノモル」や「ピコモル」等のモル濃度で議論されることが多い。高感度を示すよう聞こえるが、分子数で表記すると、10^11~10^14個という途方もない数である。本課題では、角度グースヘンシェンシフト (Angular Goos-Hanchen Shift: A-GHS)に基づく屈折率センサーにおいて、近接場検出を世界で初めて融合させ、モル濃度で表現されていた感度を分子数レベルの感度表記で可能とする。究極的に1分子感度の達成を目指しており、本分析手法は、昨今のSARS-CoV-2といったウイルス検出需要に応えるだけでなく、あらゆる分子種に対して適応できる汎用性の高い手法となり得る。
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