メチオニンはSAMに代謝されることでDNAやヒストンのメチル化を引き起こし、エピジェネティックな制御機構において中心的な役割を果たす。研究代表者はメチル化を受けるタンパク質はヒストンだけではないにも関わらず、その他のタンパク質のメチル化に関する情報が極めて少ないことに疑問を持ち、主要な脱リン酸化酵素であるPP2Aのメチル化が果たす役割に関する研究を進めた。本研究から、PP2Aのメチル化がNASH病態の発症に重要な役割を果たすことが明らかになり、PP2Aメチル化が細胞シグナルに与える影響や、PP2Aメチル化を制御する分子機構に関する報告を行った。
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