研究課題/領域番号 |
22K19459
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分50:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
冨樫 庸介 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (80758326)
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研究分担者 |
宝田 剛志 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (30377428)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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キーワード | 腫瘍免疫 / ミトコンドリア |
研究成果の概要 |
腫瘍「周辺」環境で同定した老化を防ぐ分子やミトコンドリア機能に注目し、抗腫瘍免疫応答での重要性を解明する目的で本研究を行った。まず、T細胞に同定遺伝子を強制発現したところ活性化が上昇した。また、ミトコンドリア異常のあるT細胞では、代謝異常から老化して、活性化やメモリー形成が障害された。独自のTRE-PA-Creシステムを利用て免疫細胞での空間的な遺伝子制御を試みたが、免疫細胞の多くが死んで利用困難であった。一方でT細胞特異的なコンディショナルノックアウトマウスでは長期奏効を含む抗腫瘍免疫応答の低下が観察され、その因子の重要性が示唆された。
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自由記述の分野 |
腫瘍免疫
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗腫瘍免疫応答では腫瘍局所の免疫応答ばかりが注目されてきたが、本研究成果は周辺の環境も重要であることを証明することができた。特に同定した遺伝子やミトコドリア機能に関しては、がん免疫療法の新たなバイオマーカーや、細胞療法などに応用できる可能性がある。また手術による切除範囲に関しても一石を投じることができるような成果である。マウスの樹立は今回は難しかったが、今後も時空間的制御に利用できるような系の構築を目指していきたい。
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