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2023 年度 研究成果報告書

細菌の耐性化機構を回避するファージ療法の創出

研究課題

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研究課題/領域番号 22K19618
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分57:口腔科学およびその関連分野
研究機関大阪大学

研究代表者

川端 重忠  大阪大学, 大学院歯学研究科, 教授 (50273694)

研究分担者 山口 雅也  大阪大学, 大学院歯学研究科, 准教授 (00714536)
住友 倫子  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (50423421)
研究期間 (年度) 2022-06-30 – 2024-03-31
キーワードバクテリオファージ / レンサ球菌 / バイオインフォマティクス
研究成果の概要

本研究では、ヒトの口腔や咽頭由来のレンサ球菌を宿主細菌として、日本の臨床分離株に分布するファージ配列の探索を行った。
当教室で収集したレンサ球菌311株について、ドラフトゲノム配列の解読を行った。得られたシーケンスデータについて、fastpによるデータクリーニング、SKESAを用いたde novo assemble、pharokkaによる遺伝子のアノテーションを実施した。特に溶菌酵素について着目し、1898個のendolysin遺伝子、115個のamidase遺伝子、462個のholin遺伝子を得た。これらの遺伝子について分子系統解析を行い、系統関係を明らかにした。

自由記述の分野

細菌学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、感染症の新たな治療戦略としてファージ療法が注目されている。背景には、多剤耐性菌の世界的な増加がある。ファージ療法は、細菌に感染するウイルスであるバクテリオファージの殺菌能を利用した治療法であり、ロシアなどの東欧諸国においてファージ療法は用いられてきた。また、2016年に米国にて、既存の抗菌薬で治療不可能であった超多剤耐性菌感染患者がファージ療法の実施によって完治し、大きな衝撃を与えた。
通常バクテリオファージはヒトに感染しないため、特異性が高く薬剤耐性菌に対する新たな切り札となりうる。

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公開日: 2025-01-30  

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