研究課題/領域番号 |
22K19701
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研究機関 | 福岡医療短期大学 |
研究代表者 |
中園 栄里 福岡医療短期大学, 歯科衛生学科, 講師 (10343732)
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研究分担者 |
力丸 哲也 福岡医療短期大学, 歯科衛生学科, 教授 (10299589)
大倉 義文 福岡大学, 医学部, 教授 (80352293)
南 レイラ 福岡医療短期大学, 歯科衛生学科, 講師 (80758079)
古野 みはる 福岡医療短期大学, 歯科衛生学科, 教授 (20613433)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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キーワード | 口腔機能 / 食品群別摂取量 |
研究実績の概要 |
舌口唇の運動機能を示す速度や巧緻性を包括的に計測するオーラルディアドコキネシス(ODK)は口腔機能低下症の測定項目の1つであり、摂食行動、栄養などのQOLに影響を及ぼす。オーラルフレイルのリスク回避のために、ODK低下を示唆する食品群とは何かを検討した。 対象者は50歳以上の40名(男性11名、女性29名)とした。ODKは、1秒当たりの「パ」「タ」「カ」それぞれの音節の発音回数を計測し、6回未満/秒を舌口唇運動機能低下群(ODK低下群)と6回以上/秒をODK高値群に分類した。食事摂取頻度調査は(株)教育ソフトウエア アウトソーシング版を用いた。 ODK「パ」「タ」「カ」それぞれのODK低下群の男女比、BMIに有意差はなかった。食品群別摂取量では、ODK「タ」低下群は、豆類の摂取量が多く、キノコ類と肉類の摂取量が少なく、ODK「カ」低下群は、キノコ類の摂取量が少なかった。ODK「パ」では有意差はなかった。エネルギー調整後も結果は変わらなかった。「タ」と「カ」のODK低下群となるリスクを多変量ロジスティック回帰分析したところ、キノコ類の摂取量10gが増加するとODK低下群となるリスクを抑制することが分かった。 キノコ類は繊維が多いため、舌や口腔の運動が低下すると食べづらいと考えられる。本研究では、キノコ類の摂取量の低下は、口腔機能(舌口唇運動機能)の低下を示す1つの目安となることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
口腔機能向上に繋がる食品を順調にピックアップできている。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、口腔機能向上に繋がる食品を検索しており、その食品が骨強度に影響があるかを検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
対象者の測定を新型コロナ感染予防のため、少人数で実施していたため、予算をあまり使用しなかった。今年度に行う測定用の物品費の購入ため、消耗品を購入する予定である。
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