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2023 年度 研究成果報告書

脳腫瘍移行性の高い免疫細胞の探索と免疫細胞への薬物搭載による脳腫瘍治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 22K19897
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分90:人間医工学およびその関連分野
研究機関大阪大学 (2023)
徳島大学 (2022)

研究代表者

清水 太郎  大阪大学, 微生物病研究所, 特任講師(常勤) (30749388)

研究分担者 石田 竜弘  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 教授 (50325271)
異島 優  京都薬科大学, 薬学部, 教授 (00457590)
研究期間 (年度) 2022-06-30 – 2024-03-31
キーワード脳腫瘍 / 免疫細胞 / 薬物送達 / 遊走
研究成果の概要

免疫細胞はがん治療における薬物送達システムとして期待されている。本研究では、抗がん剤を搭載した脾臓細胞を作製した。抗がん剤を封入したリポソームを用いることで脾臓細胞に搭載することに成功し、さらに還元環境下で抗がん剤放出を促進できることが明らかになった。本細胞を皮下腫瘍モデルマウスに投与すると腫瘍成長が有意に抑制された。またglioblastoma同所移植モデルマウスを作製し、腫瘍部へと免疫細胞が浸潤していることを確認した。免疫細胞浸潤を促進するためにがん細胞を薬物処置すると、ケモカイン発現が上昇することも明らかになった。

自由記述の分野

生物薬剤学

研究成果の学術的意義や社会的意義

Glioblastomaは中枢神経系に生じるがんの17%を占め、悪性度が非常に高く、平均生存率はわずか12-15ヶ月であり、新規治療法の開発が望まれている。本研究では、抗がん剤を搭載した免疫細胞を設計し、がん皮下移植モデルマウスで抗腫瘍効果を示すことが明らかになった。また脳腫瘍への免疫細胞浸潤を増加させる手法も見出した。抗がん剤搭載免疫細胞と免疫細胞浸潤調節法を併用することで脳腫瘍治療効果が増強することが期待される。また脳腫瘍時における免疫細胞浸潤に関して本研究で得られた知見は、脳腫瘍の病態解明につながることも期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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