研究課題
昨年度に引き続き、コントロールとして、人工転写因子のコントロールとして、設計の元となった光照射なしでも転写因子として機能する配列と、その下流に蛍光タンパク質GFPの配列を配したベクターを作製した。それぞれのベクターをHeLa細胞にトランスフェクションし、4-24時間後に蛍光顕微鏡で観察した。撮影後、488 nmの光を照射し、再び蛍光顕微鏡で観察した。すると、コントロールベクターの方は、照射前も後も同程度に蛍光シグナルが観察された。一方、サンプルベクターの方は、照射後は前より有意に高い蛍光シグナルが検出された。これにより、光照射によるタンパク質発現制御が可能になった。細胞のより強固な固定が必要になったため、細胞膜上および細胞膜上に表出させた官能基ペアのクリック反応により細胞を固定した。これにより、2種類の異なる官能基ペアを利用して、官能基特異的に細胞を配置固定できた。また、共有結合させた後、通常の培養培地中で48時間培養しても細胞毒性はほとんど認められなかった。
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Biochemical and Biophysical Research Communications
巻: 699 ページ: 149556~149556
10.1016/j.bbrc.2024.149556