本研究では①研究間で比較可能な条件制御能力の測定方法を開発した上で、②条件制御の指導介入と効果検証を行った。①については、アメリカ科学振興協会(AAAS)によって開発された調査項目(21項目)と新規開発した項目(1項目)を用いて条件制御能力を測定する調査冊子を構成し、中学生416名を対象とした調査の結果に基づきコンピューター適応型テストを開発した。②については、中学生を対象とした介入研究の結果、条件が制御されていない実験を制御されている実験をデモンストレーションすることが条件制御能力の育成に有効であることが明らかになった。また、学習者の個人特性によって適切な指導が異なることが示唆された。
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