他国と比較しながら、インタビューやアンケート調査、国際視察を行った。教師が才能の教育についてどのように思い、どのような能力を必要としているかを詳らかにした。欧州の国々と異なり、日本では教師育成がほとんど行なわれていないし、才能児のニーズに気付いても、特別扱いを避ける社会文化的な傾向も強い。ただし、教師の考えを探ってみると、才能伸長に対する態度は概ね肯定的であり、個別のニーズへの高い意識や才能教育の基礎知識さえ身につければ、日本でも才能児に有効な指導が実施可能だと分かった。今まで通りの教師教育ならば教員の十分な意識や能力を育むことは難しいため、初期からテーマとして取り上げることを提案する。
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