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2023 年度 研究成果報告書

人工知能に仕事を奪われたとき,人はどのような原因帰属を示すのか

研究課題

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研究課題/領域番号 22K20306
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0110:心理学およびその関連分野
研究機関京都橘大学

研究代表者

横井 良典  京都橘大学, 総合心理学部, 助教C (40961579)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
キーワード人工知能 / 競争 / 原因帰属 / Web実験
研究成果の概要

本研究の目的は「人工知能に仕事を奪われたとき,人は奪われた原因を何だと考えるのか」を検討した。この目的のために,Web上で複数の実験を行った。実験では投資ゲームや最後通牒ゲームという課題が用いられた。実験の中で,実験参加者が人工知能に仕事を奪われるというシチュエーションを作った。参加者は仕事を奪われた原因として,1)自身の能力,2)自身の努力,3)相手の能力,4)運の4つにどれくらい帰属するのかを評定した。分析の結果,奪われた原因として自身の能力や人工知能の能力に強く帰属していた。一方,努力や運はあまり帰属されていなかった。この帰属パターンは人間相手に仕事を奪われたときにも見られた。

自由記述の分野

心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまでのモチベーション研究では,個人の達成課題や人間同士の競争課題を用いて,人々の成功(失敗)に対する原因帰属を検討していた。人工知能が人々の仕事に取って代わるケースが増えている現状を踏まえると,人工知能との競争場面における原因帰属を検討する必要性を本研究は示唆している。また,本研究では「人工知能に仕事を奪われた場合,自身の能力に強く帰属する」という知見が得られた。先行研究から,失敗に対する能力の帰属はモチベーションの低下につながることが示されている。本研究は,実際に人工知能に仕事を奪われるというケースが発生した場合,モチベーションを維持・向上させる必要があることを示唆している。

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公開日: 2025-01-30  

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