本研究では,子どもの道具選択が,モデルが提示した道具使用の視覚イメージに影響されるのかを検討した。実験条件は2つであり,モデルが適切な大きさの道具を装置に当てはめる条件(正解条件;N = 10,M = 39.4ヶ月)と不適切な大きさの道具を装置に当てはめようとする条件であった(不正解条件;N = 17,M = 41.18ヶ月)。どちらかのビデオを見せられた後,子どもたちは装置のサイズに適したサイズと適していないサイズの道具を与えられ,遊ぶことが求められた。その結果,いずれの条件においてもSEを示さない子どもは,SEを示す子どもよりも課題中の酸化ヘモグロビン値が高いことが示された。
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