マウスのマクロファージ細胞株をLPS刺激を加える際にHinokitiolを用いることで、細胞内鉄と炎症惹起能が低下する傾向が確認された。 また、細胞内鉄が低下した際にマクロファージの炎症惹起能が低下する分子メカニズムを解明するためにRNA-seqを行ったところ、鉄キレート群では糖代謝や酸化的リン酸化など細胞内代謝に関わる遺伝子群の変化が確認された。その中で鉄キレート群で発現が亢進しているAMPK pathwayに着目し、AMPK阻害薬を用いると鉄キレート群の炎症惹起能が一部回復することが確認された。
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