歯周病関連菌Porphyromonas gingivalisはFimAおよびMfa1線毛を保有する。これらの線毛の構成成分をコードする遺伝子群には多様性が認められる。本研究では、P. gingivalisの線毛因子の多様性と病原性との関連を明らかにすることを目的とし、①全ての線毛成分の遺伝子型分類を可能とする手法、②線毛遺伝子型と歯周病における臨床症状との関連性、及び③線毛機能と遺伝子型との関連性の検討を行った。その結果、③の成果として、FimA線毛と結合する134個の候補タンパク質を同定することができた。
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