研究課題/領域番号 |
22F22751
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
富永 篤 琉球大学, 教育学部, 教授 (60452968)
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研究分担者 |
LASTRA GONZALEZ DAVID 琉球大学, 教育学部, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2022-11-16 – 2025-03-31
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キーワード | 感染状況 / 有尾類 |
研究実績の概要 |
今年度は、西日本を中心にスワブサンプルの収集を行った。沖縄県の沖縄島8地点(南城市*2地点、うるま市、国頭村*3地点、大宜味村、名護市)、鹿児島県の徳之島2地点(天城町*2地点)、同奄美大島4地点(奄美市、龍郷町、大和村、宇検村)、福岡県4地点(北九州市*3地点、宮若市)、佐賀県3地点(武雄市、唐津市、基山町)で、日本産の有尾類を探し、体表のスワブサンプルの収集を行った。その結果、日本産有尾類8種(オキナワシリケンイモリ、アマミシリケンイモリ、アマミイボイモリ、アカハライモリ、ブチサンショウウオ、チクシブチサンショウウオ、コガタブチサンショウウオ、カスミサンショウウオ)の約330検体サンプルを取得できた。調査した地域には、先行研究で、過去にイモリツボカビが検出されている場所を含めることにより、過去の感染状況との比較ができるようにした。また、一部、飼育されている個体も含まれる。これらのスワブサンプルから市販のDNA抽出キットを用いてDNA抽出物を得た。また、プローブ、プライマー、gBlockを先行研究を参考に作成し、得られたDNA抽出物をもとにqPCRと通常のPCRを用いて、イモリツボカビの感染状況を調査を開始している。当初、これまで使っていた分析機器とは異なることもあり、DNAの検出がうまくいかなかったこともあったが、機器や試薬の調整の結果、精度高く検出が可能な実験系がほぼ確立できた。また、できるだけ広範囲のスワブサンプルの収集を行うべく、各地の研究者にサンプル採集のため依頼を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定通りのサンプルの収集ができており、過去に感染事例が報告されている日本産種の多くのサンプルを得ることができた。室内での実験系も確立し、イモリツボカビを精度高く検出できるようになった。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、本州や北海道、飼育個体からのスワブサンプルの収集を行い、室内実験で、全国の有尾類の感染状況の把握に努める。
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