研究課題/領域番号 |
23243021
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
新川 敏光 京都大学, 公共政策連携研究部, 教授 (30216212)
|
研究分担者 |
加藤 雅俊 立命館大学, 産業社会学部, 准教授 (10543514)
渡辺 博明 龍谷大学, 法学部, 教授 (20308810)
杉田 敦 法政大学, 法学部, 教授 (30154470)
横田 正顕 東北大学, 法学研究科, 教授 (30328992)
島田 幸典 京都大学, 法学研究科, 教授 (50324596)
伊藤 武 専修大学, 法学部, 教授 (70302784)
唐渡 晃弘 京都大学, 法学研究科, 教授 (80214576)
近藤 正基 神戸大学, 国際文化学研究科, 准教授 (80511998)
辻 由希 京都大学, 法学研究科, 准教授 (40610481)
|
研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2015-03-31
|
キーワード | 移民 / 福祉国家 / シティズンシップ / 多文化主義 / 政治過程 / 国民国家 |
研究概要 |
本研究課題の目的は、入国管理制度・移民政策に関する豊富な研究蓄積を踏まえた上で、1)移民の社会的保護制度・政策、2)移民の政治的影響力、3)移民排斥運動とその背景、4)移民を「国民」として統合していく構造と原理に関して、国民福祉国家の間にどのような違いがあり、それが何によってもたらされているのかについて実証的に比較検討するとともに、従来国民単位で実現されてきたシティズンシップが、福祉国家再編過程の中で、どのように再確定されようとしているのかについて理論的考察を行うことである。 以上の研究目的をもとに、2013年度の研究を進めてきた。2013年6月22日には、日本比較政治学会において「福祉国家と移民」というテーマで分科会を開催し、科研分担者の加藤雅俊氏と連携研究者の安周永氏が、各々、「福祉国家の変容と移民政策:オーストラリアを事例として」、「男性稼得者モデルの衰退と移民政策の変化:日本と韓国の外国人労働者政策を中心に」という題で報告を行い、フロアから活発な質疑応答がなされた。2013年7月20日の研究会では、外部から福田宏氏(京都大学地域研究統合情報センター・助教)を招き、「ハプスブルク帝国後における広域論の興隆:汎ヨーロッパから東方シューマンプランまで」について報告を受けた。引き続いて、2013年11月27日の研究会では、外部から中井歩氏(京都産業大学法学部・准教授)を招き、「橋下徹の政治について」報告を受けた。その後、2014年3月3日・4日には静岡市において研究合宿を行った。科研分担者の辻由希氏、連携研究者の安周永氏が、各々、「結婚移住者政策とジェンダー、ケア、家族:オランダを事例に」、「韓国における入国管理政策の特徴と変化」という題で報告を行い、活発な議論が交わされた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
今年度は、学会において分科会を開催し、さらに2回の研究会と一泊二日の研究合宿を含む3回の研究会を開催し、密度の濃い議論を行うことができた。また、来年度の日本政治学会で科研メンバーを中心とする分科会を開催するための準備も行うことができた。既に相当程度の科研課題に応える内容の調査が進められていることを考えれば、当初に予定していた以上の成果が得られたと考える。
|
今後の研究の推進方策 |
本研究課題について順調に研究を進めており、今後も申請当初の計画通りに研究を遂行していく。
|