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2013 年度 実績報告書

大学間,高等学校-大学間ロシア語教育ネットワークの確立

研究課題

研究課題/領域番号 23320114
研究機関大阪大学

研究代表者

林田 理惠  大阪大学, 言語文化研究科(研究院), 教授 (70185651)

研究分担者 山本 有希  富山高等専門学校, 一般教養科, 准教授 (10300568)
柳町 裕子  新潟県立大学, 国際地域学部, 准教授 (30425368)
宮崎 衣澄  富山高等専門学校, 国際ビジネス学科, 准教授 (70369966)
熊野谷 葉子  慶應義塾大学, 法学部, 講師 (70581784)
横井 幸子  大阪大学, 言語文化研究科(研究院), 助教 (70635119)
堤 正典  神奈川大学, 外国語学部, 教授 (80281450)
黒岩 幸子  岩手県立大学, 共通教育センター, 教授 (80305317)
金子 百合子  岩手大学, 人文社会科学部, 准教授 (80527135)
研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2016-03-31
キーワードロシア語カリキュラム / 高大連携 / 到達度評価 / ロシア語教育支援サイト / ロシア語就職支援サイト
研究概要

1)6言語の研究者による科研プロジェクト「新しい言語教育観に基づいた複数の外国語教育で使用できる共通言語教育枠の総合研究」(基盤研究(A),課題番号:23242039)との共同事業として,2012年6月に実施した全国高校・高専・大学のロシア語学習者(第2外国語)1114名へのアンケート「ロシア語とロシア語学習に対する意識調査」結果を基に,質問1(自己決定理論に基づく動機づけ分析),質問2(期待価値理論に基づく動機づけ分析)について全体的な統計分析と合わせ,a)学部系統別,b)学年別分析を実施.また質問3,4(選択理由の自由記述回答)についてもキーワードのカテゴリー化をベースとした量的・質的分析を実施.学習者の動機づけと学生の専門領域,学年,履修規定等との相関性について考察をまとめた.
2)上記アンケート分析の実施計画等,今年度の活動についての検討,各機関が集約した情報・意見交換を目的に5月期に研究会を開催.
3)カリキュラム策定,教材,指導方法の共同研究・開発に向け,9月22-23日岩手県にて語学教育の最新の知見を持つ専門家を講師に招いて研修会を開催.研修会後に11月に予定しているシンポジウム開催に向け,1)の分析作業等の進展について打ち合わせ,情報交換のための研究会を開催.
4)11月2日,日本ロシア文学会第63回大会(於東京大学)にて,1)の分析結果報告を中心とした<コロキウム-報告と討論>「全国6言語アンケート調査結果(中間報告)とロシア語学習者の傾向」を開催.アンケート分析結果を踏まえ,語学教育・学習プログラムのスタンダードモデルのあるべき姿の展望,策定に向けての具体的道筋について議論を深めた.
5)各機関共同利用ができる教育・就職支援サイト開発に向け,カリキュラム・教材開発,指導方法,就職関連情報等のサイト・コンテンツ及び技術的問題等の情報収集を行った.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2013年度の研究計画についてはすべて計画通り実施.アンケート「ロシア語とロシア語学習に対する意識調査」の結果についての詳細な統計分析を実施し,その成果をロシア語研究者全体が集まる日本ロシア文学会全国大会で,コロキウムを開催して報告し,カリキュラムのスタンダードモデル策定,高大連携の可能性等について,意見交換,議論を深め,今後の具体的な展望を得るに至っている.また,カリキュラム・教材開発,指導方法,評価システム,就職関連情報等について各機関の教員が利用できる教育・就職支援サイト開発の基盤整備についても,情報収集等,その具体的なサイトコンテンツ開発に向け,順調に準備が進んでいる.

今後の研究の推進方策

1. カリキュラム・教材開発,指導方法,評価システム,さらには就職関連情報等について各機関の教員が共同利用できる教育・就職支援サイト開発の具体的作業を開始する.特に今年度よりコンテンツ開発の具体的作業を進め,就職支援サイト用の情報収集,各機関の許諾とりつけ等の手続きを完了する.サイトの試験的運用を今年度末までに実施することを目的とする.
2. 2012年6月期,2013年1月期に全国30機関,1114名のロシア語学習者(第2外国語として学習)を対象に実施したアンケート調査結果について,13年3月,14年3月に行った第1次,第2次分析を踏まえ,質問4,5の回答結果について 1)基本的心理的欲求と自律学習能力との関係, 2)基本的心理的欲求と学習環境との関係, 3)自律学習能力と学習環境との関係等に関して,さらなる詳細な分析を行い,各機関・教育カリキュラムの質的評価,問題点明確化作業につなげる.
3. 2の分析結果をベースに,全国ロシア語教育機関における教育体制・カリキュラムの現状と問題点に関する情報,意見交換のためのシンポジウムを11月に開催する.アンケート調査分析結果を踏まえ,語学教育・学習プログラムのスタンダードモデルのあるべき姿を展望し,その策定に向けての具体的道筋を検討する.
4. カリキュラム策定,教材,指導方法の共同研究・開発に向け,9月に語学教育の最新の知見を持つ専門家を講師に招いて研修会を開催する.
5. 上記1-4の事業実施に向け,組織・立案等の準備のための研究会を前半期1回,後半期1回,計2回実施し,情報・意見交換と相互検討を行う.
6. 1,2,4の調査分析結果をまとめ,研究成果報告書として上梓する.

  • 研究成果

    (17件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (15件) (うち招待講演 5件)

  • [雑誌論文] 内容を重視した外国語教育のカリキュラム開発と指導について-第2外国語としてのロシア語の場合-2013

    • 著者名/発表者名
      横井幸子・林田理惠
    • 雑誌名

      ロシア語教育研究

      巻: 第4号 ページ: 57-73

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 語形成におけるロシア語の形態的手段の比重-英露の高頻度語によるテキストカバー率をめぐって-2013

    • 著者名/発表者名
      佐山豪太
    • 雑誌名

      ロシア語教育研究

      巻: 第4号 ページ: 41-56

    • 査読あり
  • [学会発表] Летние курсы русского языка для студентов Государственного технологического колледжа Тояма2013

    • 著者名/発表者名
      宮崎衣澄・山本有希
    • 学会等名
      ロシア語・ロシア文学教員アジア太平洋学会
    • 発表場所
      ロシア共和国ウラジオストク国立海洋大学
    • 年月日
      20131009-20131011
  • [学会発表] 到達度目標改定にあたって

    • 著者名/発表者名
      林田理惠
    • 学会等名
      大阪大学外国語学部FD講演会
    • 発表場所
      大阪大学
    • 招待講演
  • [学会発表] 全国6言語アンケート調査結果(中間報告)とロシア語教育の方向性

    • 著者名/発表者名
      林田理惠・柳町裕子・山本有希・金子百合子
    • 学会等名
      日本ロシア文学会第63回大会
    • 発表場所
      東京大学
  • [学会発表] 科研プロジェクト報告:全国6言語アンケート調査結果(中間報告)とロシア語学習者の傾向_学習者の動機づけ量的分析と学部系統別分析

    • 著者名/発表者名
      林田理惠
    • 学会等名
      2013年度ロシア語教育研究集会
    • 発表場所
      大阪大学
  • [学会発表] ロシア語教育実情調査-将来的展望と中等・高等教育機関連携の可能性-

    • 著者名/発表者名
      林田理惠
    • 学会等名
      JACTFLシンポジウム第2回 外国語教育の未来を拓く
    • 発表場所
      上智大学
    • 招待講演
  • [学会発表] 全国6言語アンケート調査結果(第2回中間報告)とロシア語教育の方向性

    • 著者名/発表者名
      林田理惠・金子百合子
    • 学会等名
      言語教育エキスポ2014
    • 発表場所
      早稲田大学
  • [学会発表] 内容重視型の言語教育

    • 著者名/発表者名
      横井幸子
    • 学会等名
      日本ロシア語教育研究会東日本地区研究例会
    • 発表場所
      慶應義塾大学
  • [学会発表] 内容重視型の言語教育:チャレンジ編

    • 著者名/発表者名
      横井幸子
    • 学会等名
      日本ロシア語教育研究会サマーセミナー
    • 発表場所
      岩手県つなぎ温泉
    • 招待講演
  • [学会発表] 到達度評価の具体化:ロシア語能力検定試験 (TRKI) を導入して

    • 著者名/発表者名
      横井幸子
    • 学会等名
      FD 大阪大学言語教育シンポジウム
    • 発表場所
      大阪大学
    • 招待講演
  • [学会発表] 内容重視の言語教育 (CBI) の上級日本語教育への文脈化について

    • 著者名/発表者名
      横井幸子
    • 学会等名
      大阪大学専門日本語教育研究協議会
    • 発表場所
      大阪大学
    • 招待講演
  • [学会発表] ロシア語に特化した語彙学習の方向性

    • 著者名/発表者名
      佐山豪太
    • 学会等名
      2013年度ロシア語教育研究集会
    • 発表場所
      大阪大学
  • [学会発表] マプリャル・フォーラムおよびルースキー・ミール第7回総会の参加報告

    • 著者名/発表者名
      黒岩幸子
    • 学会等名
      2013年度ロシア語教育研究集会
    • 発表場所
      大阪大学
  • [学会発表] 科研プロジェクト報告:全国6言語アンケート調査結果(中間報告)とロシア語学習者の傾向_質問3についての質的分析

    • 著者名/発表者名
      金子百合子
    • 学会等名
      2013年度ロシア語教育研究集会
    • 発表場所
      大阪大学
  • [学会発表] データベースソフトを利用した教材作成支援ツールのロシア語授業における実践

    • 著者名/発表者名
      三浦由香利・神谷健一
    • 学会等名
      日本ロシア語教育研究会 西日本地区 研究例会
    • 発表場所
      大阪大学
  • [学会発表] フラッシュ型 例文・対訳作成ツール 短文穴埋め問題作成ツール 動詞変化形提示ツールの操作とデータ作成

    • 著者名/発表者名
      三浦由香利
    • 学会等名
      日本ロシア語教育研究会西日本地区研究例会
    • 発表場所
      大阪大学

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公開日: 2015-05-28  

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