研究課題/領域番号 |
23330266
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 國學院大學 |
研究代表者 |
寺本 貴啓 國學院大學, 人間開発学部, 講師 (50585114)
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研究分担者 |
高垣 マユミ 実践女子大学, 生活科学部, 教授 (50350567)
角屋 重樹 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター基礎研究部, 部長 (80136027)
石井 雅幸 大妻女子大学, 家政学部, 准教授 (50453494)
木下 博義 広島大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (20556469)
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キーワード | 理科 / デジタルペン / ダイナミック・アセスメント / 小学校 |
研究概要 |
本年度は、4計画中の1年目である。本研究を実施するに当たり、いくつかの段階を経なければならないため、1年目は、(1)実践教員がデジタルペンに慣れる、(2)デジタルペンの授業内における活用法の検討、(3)事前の調査・分析、を目標とし、実施した。 (1)に関しては、まずデジタルペンの活用について、これまでの小学校での授業方法と異なるため、デジタルペンの特徴を生かした準備や方法を学ぶ必要がある。そのため、調査を担当とする小学校教員にデジタルペンを貸与し、まず活用して、各学校における利用方法(準備の方法、保管、子どもへのルールなど)について検討した。 (2)については、理科授業にどのようにデジタルペンが活用できるか、また、どのようにすれば効果的なデジタルペンの活用ができるか、について検討した。たとえば、デジタルペンに活用するA4の専用用紙があるが、理科の学習場面は複数あるため、1場面A41枚は活用しにくい。そこで、今年検討した結果、A4の用紙を4分割し、用紙の方向をそろえて順に活用することにより、1人1枚に問題解決過程を収める方が活用しやすいことが明らかになった。 (3)については、実際にデジタルペンを活用した調査を実施するにあたり、どのような課題があるかについて検討するため、予備調査を行った。予備調査は、デジタルペンを活用した学習意欲についての調査を中心に行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成23年度は、デジタルペンの活用方法や授業実践へ適用するための工夫につい検討してきた。また、本調査に向けて、予備調査も行った。平成24年度より、実際に学校でデジタルペンを使った効果測定について本格的に検討することが可能となっているため、「(2)おおむね順調に進展している」とした。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度は、(1)広島地区に関して研究分担者の木下氏を中心に実施し、並行して(2)寺本、高垣氏を中心に東京、広島地区で実施する。(1)は、メタ認知とデジタルペンに関する調査、(2)は、学習効果と学習意欲に関する調査について調査する。また、昨年度ある程度調査したデジタルペンの活用に関して、理科教育専門の石井氏に理科の授業にどのように効果的に当てはめることができるかに関して、まとめる方向性で考えている。現段階では、計画の変更はない。
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