研究課題/領域番号 |
23330266
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研究機関 | 國學院大學 |
研究代表者 |
寺本 貴啓 國學院大學, 公私立大学の部局等, 准教授 (50585114)
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研究分担者 |
木下 博義 広島大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (20556469)
高垣 マユミ 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (50350567)
石井 雅幸 大妻女子大学, 家政学部, 准教授 (50453494)
角屋 重樹 日本体育大学, その他部局等, 教授 (80136027)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | デジタルペン / 理科 / 小学校 / ダイナミック・アセスメント |
研究概要 |
本年度は、4年計画中の3年目である。1年目は、①実践教員がデジタルペンに慣れる、②デジタルペンの授業内における活用法の検討、③事前の調査・分析、を目標とし、実施した。2年目では、①他の教育機器を使用した時と比べたときのデジタルペンの優位性の検討、②デジタルペンを使用したときの、子どもの変容についての予備調査、③デジタルペンを使用したときの、有効な活用方法の検討、について検討した。3年目では、具体的には、以下について調査・検討した。 1.提示に方法による学習効果の違いの検討 理科授業におけるデジタルペン、実物提示装置、板書の3種類の方法を使った学習効果の違いについて検討した。特に今回は「情報共有場面における提示機能」に絞りその効果を検証した。その結果、デジタルペン、実物提示装置の両方は子どもたちの学力に有意差はなく、板書と比較した場合において有意差が出た。この結果より単に提示するだけであるならば、どの機器を使っても変化はなく、どれだけの情報量を子どもたちに提示できるかどうかで学力が変化することが明らかになった。 2.これまでの研究の整理と論文化 これまでの研究では、意欲、学力等で検討したが、この結果を論文として公開する作業行った。数回担当が集まり、まとめを検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成23年度は、デジタルペンの活用方法や授業実践へ適用するための工夫について検討してきた。また、本調査に向けて、予備調査も 行った。平成24年度は、実際に子どもたちの(4年:川の流れのはたらき)変容の様子について調査した。また、ICT機器の違いに よるデジタルペンの優位性について整理することができた。 25年度は、デジタルペンとそれ以外の教具を使ったときの効果の違いについて結果を明らかにした。 26年度は、研究のまとめを中心に今後の研究の方向性を検討するため、「②おおむね順調に進展している」と した。
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今後の研究の推進方策 |
本研究は、デジタルペンの学校教育におけるあり方を検討した。26年度は、これまでの研究のまとめを中心に行うが、6月にデジタルペンとタブレットを連携させたシステムがリリースされる予定である。 これらの学習効果を中心に活用方法の検討を行うことが、重要であると考える。 今後、学校教育にタブレットが有効に活用されることが考えられる。そのため、学習効果を中心とした活用方法を検討することが今後の推進の中心的な方向性となる。
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