研究課題
基盤研究(B)
10**14eVから10**20eVに達する宇宙線の組成,起源の解明に必須のハドロン相互作用 (粒子多重発生) のモンテカルロコードの検証のため,CERN LHC加速器を用い,4x10**14 ~ 9x10**16 eVの領域に相当するエネルギーでの粒子発生スペクトルを宇宙線の起こす空気シャワーの発達に効く超前方領域で観測した.装置を放射線耐性の高いものに改良して対処した,ガンマ線,パイゼロ中間子,中性子について発生スペクトルを求め,結果を数種のコードと比較した.どのモデルも完璧ではないが,まったく的外なものもない.そのうちEPOSモデルが比較的良好な結果を与えることを明らかにした.
宇宙線物理学