永久磁石を近づけるとプリンのように軟らかかった状態が瞬時にプラスチックのように硬くなる新素材を開発した。ゴムのような樹脂に鉄粒子を分散させたもので、磁性エラストマーと呼ばれる。硬さの変化は800倍。世界最高レベルの変化量を示す。磁場をかけると硬くなり、遠ざけると元の硬さに戻る。このような特性を持つ材料は、これまで、水を含むゲルでしか実現できなかった。本研究で初めて、大気中での使用が可能になった。磁場で硬くなるメカニズムを明らかにした。さらに棘皮動物であるナマコの硬さが変わる原理を用いて高効率化を行った。振動実験の結果、弾性率を変えることで振動を制御できることが明らかになった。
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