研究成果の概要 |
永年生温帯落葉果樹の1年のライフサイクルを制御する重要な生理現象のひとつが休眠である。本研究では、サクラ属果樹の自発休眠に関わる主導遺伝子の単離を目的とし、ウメを材料に454-pyrosequencing法を利用したEST解析をおこなった。その結果、先行研究で単離したPmDAM6遺伝子に加えて、PmDAM4, PmDAM5遺伝子が自発休眠芽で多く発現する遺伝子として単離された。DAM遺伝子は低温に遭遇しなければ発現が低下しないこと、特にPmDAM4,5,6は品種特異的な低温要求量に遭遇することで発現が低下することが明らかとなり、ウメの低温要求性制御に重要な役割を担っていることが示唆された。
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