本研究ではこれまで遂行してきた大規模脳MRIコホート研究の再追跡である。その結果、200名余りの被験者より脳画像、遺伝子、生活習慣、認知力のデータを収集出来た。これらの結果から、加齢に伴う脳萎縮速度、性差、生活習慣要因の脳萎縮速度への影響が明らかになり、併せて、遺伝要因と環境要因との相互作用が明らかになった。例えば、加齢による脳萎縮は、知的好奇心レベルと相関しており、知的好奇心を高めることが認知力維持に重要である可能性を示唆した。更に、動脈硬化レベルが脳萎縮に与える影響も明らかにした。他にも複数の解析を施行中であり、追って国際雑誌への投稿を予定している。
|