研究課題
基盤研究(B)
子宮内膜症は激痛の他、不妊の原因疾患であり少子化の問題にも大きく関与している。また、卵巣癌の発生母体にもなりうる。治療はホルモン療法を主体とし、腹腔鏡を用いた外科的治療も行われているが根治を望める治療法はない。子宮内膜症は腹膜の病巣が多いので、腹膜には結合せず子宮内膜組織特異的に結合するペプチドz13を同定した。プロテオミクス解析の結果、z13の受容体はCNGB3であることが明らかになった。そこで、アポトーシスを誘導するペプチドとエンドソームの膜を破壊する2種類のペプチドをz13に結合し、ヒヒの腹腔内に投与すると子宮内膜症組織が特異的にアポトーシスを起こし新規治療薬となり得ることを確認した。
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