マウスの実験では、ヘパリンが実験的脈絡膜新生血管を抑制することを確認し、Girdinが網膜血管形成期に重要な役割を担っている事を確認した。また網膜電図を用いた網膜疾患患者の網膜機能評価では、抗血管内皮増殖因子薬の3回連続投与後に初めて網膜機能を改善する事、網膜前膜の手術後の視機能回復が網膜厚の改善に由来する事を明らかにした。 ファイバー光干渉断層計の開発では、摘出豚眼、生体家兎眼の眼内各部位の組織像の撮影に成功した。人眼においても有用性、安全性を確認した。 術中灌流温度変化の実験では、手術手技の進行と硝子体温度変化の相関性を確認し、増殖糖尿病網膜症術中の光凝固数と温度変化の相関性を明らかにした。
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