研究課題/領域番号 |
23390514
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
研究分野 |
地域・老年看護学
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
佐藤 由美 群馬大学, 保健学研究科, 教授 (80235415)
|
研究分担者 |
結城 恵 群馬大学, 大学教育・学生支援機構, 教授 (50282405)
齋藤 智子 新潟大学, 医学部, 准教授 (00300096)
山田 淳子 群馬大学, 保健学研究科, 助教 (60431714)
桐生 育恵 群馬大学, 保健学研究科, 助教 (00448888)
中下 富子 埼玉大学, 教育学部, 教授 (50398525)
|
キーワード | 外国籍住民 / 文化 / 子ども / 健康増進 / CBPR |
研究概要 |
本研究では、外国籍住民の集住地域において、子どもの健康問題の解決や健康増進をめざした外国籍住民、日本人住民、関係者協働による参加行動型研究(Community-based Participatory Research、以下CBPRとする)を実施する。そのアウトカム評価、プロセス評価から、当該地域における子どもの健康増進のためのCBPRの成果と課題、および方向性を明らかにすることを目的とする。初年度である平成23年度は以下のことを実施した。 ①CBPR実践例の理解:国内外のCBPRに関する文献や情報を収集し、本研究におけるCBPR展開について研究者間での共通理解を図った。 ②関係者からの情報収集、関係づくり:群馬大学で実施してきて保護者から継続の要望が強い「在日外国人学校健康診断」を本研究における健康増進活動の具体策の一つとして位置付けて実施した。具体的には、当該地域の在日ブラジル人学校1校において、小学生から高校生までの在校生129名を対象に健康診断を実施した。その結果、111名が受診し(受診率86.0%)、要医療が46.8%であった。健康診断の企画、実施、事後管理において、在日ブラジル人学校の教職員や保護者の要望を聞きながら実施した。また、継続的な健診機会の確保を意図して、民間の健診機関への事業委託を行い、健診機関職員の在日ブラジル人学校に対する理解や教職員との関係づくりを進めた。これらの取り組みを基盤に今後、関係者のCBPR参加を促していく。 なお、当初予定したブラジル人の子どもの健康や生活習慣や認識を理解するためのブラジルでのフィールド調査は、24年度に繰り越して実施した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成23年度に予定した計画のうち、ブラジルでのフィールド調査は研究分担者の都合により、23年度中の実施ができなかったが、24年度に繰り越して実現しており、23年度分の所期の目的は達成している。
|
今後の研究の推進方策 |
当該地域の外国籍住民、日本人住民、関係者との接点を積極的に確保し、情報収集と関係づくりを進めて、CBPRの参加を促していく予定である。
|