細胞膜を破壊した平滑筋スキンド標本を用いて、フィラメント・リモデリング による平滑筋収縮制御のメカニズムの検討を2つの方法を用いて検討した。(1) X 線回折実験:モルモット盲腸紐またはラット肛門尾骨筋の弛緩時、収縮時のX 線回折像を撮影し、赤道反射強度と力学応答の関係を経時的に記録した。ミオシンリモデリング条件下でミオシンのみならず、細い平滑筋収縮フィラメント配列についても攪乱が起こることを実証した。(2) X 線回折実験と同様の条件で、生理学・生化学実験析を行った。フィラメント配列攪乱によりラッチブリッジ形成抑制が観察され、それはプロテインホスファターゼ2Aに依存した。
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